「祭の晩」を聴く |
表題作のほか、ちゃんがちゃがうまこ、魚舗、原体剣舞連、永訣の朝、鹿踊りのはじまり、祭の晩を収録。
「祭の晩」が秀逸。
賢治=輝子さん岩手弁朗読の魅力全開。
宝物のような作品、朗読だ。
不思議な「空気獣」が登場する。
年配のかたは、子どもの頃、同じような祭り小屋を経験したと思う。
小屋には入らなかったものの私も似たような場面に出くわし、「何なのだろう」「何かありそうだ」とふしぎに思う感覚をもった記憶がある。
賢治は、そのような感覚を見事に形象化している。
とりあえず、「セロ弾きのゴーシュ」、「やまなし」につづき「祭の晩」が私の宝物リストに登録。
(本稿,他所からの移植2007-07-01)