メモ 自己の物語的観念(マッキンタイア) |
「人間は、本質的に物語を紡ぐ動物である。『私は何をするべきか』という問いに答えるには、まず、『どんな物語の中で自分の役を見つけられるのか』という問いに答えてからでないと答えることはできない」
「私は、単なる個人として善を求め、美徳を実践することはできない。私たちは皆、特定の社会的アイデンティティーの担い手として、周囲とつきあう。私は誰かの息子か娘であり、どこかの都市の市民であり、この一族、あの民族、この国民に属している。従って、私にとって善いことは、このような役割を生きる者にとって善いことであるはずだ。わたしは自分の家族、都市、民族、国民の過去から様々な負債や遺産、期待や義務を受け継いでいる。これらは私の人生にもともと与えられたものであり、道徳的な出発点である。それが私の人生に、道徳的特性を与えるのである」
「私の人生の物語は、常に共同体の物語に深く根づいており、アイデンティティーはそこから生まれるからである。私は過去とともに生まれてきた。私をその過去から切り離そうとすることは、私の現在の関係を歪めることになる」
(http://deztec.jp/z/dw/j/note11.htmlから)