敵 |
・・米国の隔月刊誌『サイコロジー・トゥデイ』の元編集長、サム・キーン氏は著書『敵の顔』で、「敵は自我の否定的側面から構成される」として、 「自分の内には認めたくない性格のすべてを他人に押しつけることで、不安と罪悪感を縮小する」と述べている。
フォイエルバッハによる「神」の分析はよく知られている。ここでは「敵」に対し似た分析が行われている。
最近、中韓両国からの日本政府批判がエスカレートしている。
こちらからみて意外な特徴づけがわが国に対し行われている。
「軍国主義」、「歴史に目を閉ざしている」、「アジアの不安定要因」、「国際世論から強い批判を浴び、孤立している」等々である。
どちらかというと、そう指摘している国の方にあてはまるなあ、というのが率直な印象。
たしかに、「自分の内には認めたくない性格のすべてを他人に押しつけることで、不安と罪悪感を縮小する」という心理的機構でうまく説明できる。