安岡正篤 |
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2017年 11月 19日
大変遅れたが、今日安岡正篤(やすおかまさひろ)を知った。 世の中を良くするには、公私ともに優れた人物が必要であるとの信念のもと、その養成に一生を尽くす。特に国民の幸不幸は政治の影響が大きいとし、政財官界の指導者層の啓発・教化・指導に力を注ぐ。その教えの基本は、日本の伝統を大切にする立場からの東洋的な思想・哲学であった。 昭和20年8月15日正午、天皇陛下の「終戦の詔書」がラジオで放送された。この「詔書」に最終的に目を通し、手を入れたのが安岡正篤である。また、元号「平成」の考案者であり、吉田茂から中曽根康弘まで、歴代の総理大臣の指南番的存在であったことでも知られている。 安岡正篤は、古典と歴史に学ぶこと、それを実生活の上に活かすこと、つまり「活学」が大切である、と繰り返し述べている。 なぜなら、現代の我々を取り巻く諸問題も、既に優れた古人がその対処法・解決法を古典の中に残してくれているからである、という。 そして、自身が若き日から命懸けで学んできた和・漢・洋の古典と歴史に立脚し、東洋哲学的な観点から、実践的な指針を我々に示すのである。 (https://www.noushi-kyogaku.com/) 多忙にまみれ、これまで思想を確認しなかったことは大変遺憾。 上の、「郷学研修所・安岡正篤記念館」(埼玉県比企郡嵐山町)HP中の記述に含まれている考え、とくに最後と最後のパラグラフに書かれている考えに異存なし。 私の高校時代の恩師が記念館の館長をしておられることは承知していた。川越での一昨日の同窓会にも出席されていて、お話をと思ったのだが、人気の高い先生で、隣の席が空かず機を逸してしまった。残念である。 追記 昭和初期、安岡正篤は郷学の場として「日本農士学校」を嵐山の地に設立した。 郷学研修所・安岡正篤記念館はその跡地に建てられたとのこと。 同じHP内; 郷學とは 学問には知識を広め事物の理法を究めることと、 自分を修める修養の学とがある。 修養の学とは、第一に、人生いかなることが起きても湛然(たんぜん※1)と処し得るように、 「人間学」を修めることである。 第二は、地方郷党(きょうとう)の先賢を顕彰し、 その風土に培われている学問を振興して、 志気を振起することであり、これを「郷学(きょうがく)」という。 歴史を繙(ひもと)くと、 民心が頽廃(たいはい)した時にこれを救ってきたものは、 中央の頽廃的な文化の影響を受けず、 純潔な生活を保っている地方郷村の志士の力であった。 この道理はいつの世でも変わりがない。 このような意味から、常に郷党の先賢の事績を探り、 その人物学問によって それぞれの郷里に確固たる信念と教養を持つ人材を養成することが 「郷学」の目的である。 すぐれた考えと思う。
by omg05
| 2017-11-19 20:25
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