2010年 12月 04日
史上最強の哲学入門 |
を読む。飲茶著,マガジン・マガジン,2010年刊。
飲茶氏については「哲学的な何か,あと哲学とか」というHPで前から知っていたが,今回は書き下ろしの哲学入門書。
「哲学」に挫折したすべての人に捧げます,とある。
スタイルは「バキ」とのこと。
「バキ」については全然知らないが,どうも古館一郎のプロレス実況中継のノリをさすようだ。
「さあ」,「四角いジャングル」,「虎の穴」,「タイガ―・ジット・シン登場です」,「イノキ怒りました」,・・・・という懐かしのスタイル。
思想の格闘技,世界一決定戦の実況。
ノリは非標準的だが,内容は至極まっとう。
論理的によく整理されていて(「真理」,「国家」,「神」,「存在」の4部構成)的確,わかりやすい。
触れ込み通り,こなれぐあい「史上最強」と言ってもいいかもしれない。
4部構成のうち,最後の「存在」が「格闘不足か」と感じたが,それ以外は立派。
立ち上がりちょっと退屈するかもしれないが,徐々に盛り上がり中間部のホッブズやニーチェの説明には感心。
参考文献として,哲学普及書が2冊あがっているだけだが(そのうち一冊は読んだことがある),それだけで書けたなら立派というほかない。
古館の実況放送風のスタイルに,「本当にこれでいいのか」と思う人がいるかもしれない。
その場合,オーソドックスな別の本を読めばよい。
いくつかあたってみて,やはり飲茶氏&バキがいい,ということになるかも。
飲茶氏については「哲学的な何か,あと哲学とか」というHPで前から知っていたが,今回は書き下ろしの哲学入門書。
「哲学」に挫折したすべての人に捧げます,とある。
スタイルは「バキ」とのこと。
「バキ」については全然知らないが,どうも古館一郎のプロレス実況中継のノリをさすようだ。
「さあ」,「四角いジャングル」,「虎の穴」,「タイガ―・ジット・シン登場です」,「イノキ怒りました」,・・・・という懐かしのスタイル。
思想の格闘技,世界一決定戦の実況。
ノリは非標準的だが,内容は至極まっとう。
論理的によく整理されていて(「真理」,「国家」,「神」,「存在」の4部構成)的確,わかりやすい。
触れ込み通り,こなれぐあい「史上最強」と言ってもいいかもしれない。
4部構成のうち,最後の「存在」が「格闘不足か」と感じたが,それ以外は立派。
立ち上がりちょっと退屈するかもしれないが,徐々に盛り上がり中間部のホッブズやニーチェの説明には感心。
参考文献として,哲学普及書が2冊あがっているだけだが(そのうち一冊は読んだことがある),それだけで書けたなら立派というほかない。
古館の実況放送風のスタイルに,「本当にこれでいいのか」と思う人がいるかもしれない。
その場合,オーソドックスな別の本を読めばよい。
いくつかあたってみて,やはり飲茶氏&バキがいい,ということになるかも。
by omg05
| 2010-12-04 20:19
| philosophy
|
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