2015年 04月 27日
不正と思う |
”8回の男”田澤純一、日本球界入り拒否、手術……「長く険しい道が適所に導く」
ベースボールチャンネル 4月26日(日)
ボストンのセットアッパー、田澤純一が今季も躍動している。ここまでチームの試合数の半分以上にあたる9試合に投げ失点はわずかに1、9奪三振、1四球と内容も抜群だ。リリーフ投手という役柄もあり日本でその活躍が取り上げられることは少ないが、チームや地元からの信頼度という点では、田中やイチローら他の日本人選手に決して劣らない。そんな田澤の活躍を受け地元紙『Boston Globe』は「長く険しい道が田澤を適所に導いた」と題した特集を掲載。転機となったであろう2つの出来事を中心に、彼がいかにしてチーム有数のリリーバーに至ったのかを詳しく取り上げている。
記事ではまず「田澤が選んだ困難な道」と題して、日本プロ野球を経ずにメジャーに挑戦した当時のことを振り返っている。2008年、113イニングを投げて114奪三振、防御率0.80の圧倒的な活躍に加え、都市対抗野球でも橋戸賞(大会MVP)を受賞した田澤は、その年のドラフト1位候補、アマチュア選手全体でもトップクラスの評価を受けていた。
しかし田澤はドラフト前に記者会見を開き、メジャーリーグ挑戦を表明。12球団にドラフトで指名しないよう求める文書を送付した。多田野数人やマック鈴木ら日本のプロ野球を経ずにメジャーリーグ入りした選手は何人かいるが、ドラフト上位指名確実の選手が日本球界入りを拒否したのは初めてのこと、前代未聞の大事件となった。
結果として、12球団は指名を回避。田澤は3年総額400万ドルでレッドソックスと契約を結びメジャー挑戦を実現させたものの、これをきっかけに日本プロ野球入りを拒否し海外挑戦した選手は、退団後も一定期間日本の球団への入団を禁ずる制度、通称田澤ルールができるなどシコリを残す結果となった。
『Boston Globe』紙では2013年のWBCに田澤が選ばれなかったこと、「日本のプロ野球を経験していない田澤をWBCに選ぶことはない、これは彼が選んだ道だ」という『The Japan Times 』紙に載せられた2017年WBCに対する王貞治氏のコメントをあげている。・・
余裕がないので感想だけだが、「田澤ルール」や王氏のコメントには不正義を感じる。
田澤の行動には法的にも道義的にも一切不正はない。不正がない人に「罰」(少なくとも社会的に罰とうけとられかねないもの)を与えるのは不正だ。
日本プロ野球にはムラ社会の観念が残存している。田澤は「WBCに選ばれない道」など選んでいない。その道を作ったのは日本プロ野球だ。
フェアーでないビジネスは支持を受けないと思う。
ベースボールチャンネル 4月26日(日)
ボストンのセットアッパー、田澤純一が今季も躍動している。ここまでチームの試合数の半分以上にあたる9試合に投げ失点はわずかに1、9奪三振、1四球と内容も抜群だ。リリーフ投手という役柄もあり日本でその活躍が取り上げられることは少ないが、チームや地元からの信頼度という点では、田中やイチローら他の日本人選手に決して劣らない。そんな田澤の活躍を受け地元紙『Boston Globe』は「長く険しい道が田澤を適所に導いた」と題した特集を掲載。転機となったであろう2つの出来事を中心に、彼がいかにしてチーム有数のリリーバーに至ったのかを詳しく取り上げている。
記事ではまず「田澤が選んだ困難な道」と題して、日本プロ野球を経ずにメジャーに挑戦した当時のことを振り返っている。2008年、113イニングを投げて114奪三振、防御率0.80の圧倒的な活躍に加え、都市対抗野球でも橋戸賞(大会MVP)を受賞した田澤は、その年のドラフト1位候補、アマチュア選手全体でもトップクラスの評価を受けていた。
しかし田澤はドラフト前に記者会見を開き、メジャーリーグ挑戦を表明。12球団にドラフトで指名しないよう求める文書を送付した。多田野数人やマック鈴木ら日本のプロ野球を経ずにメジャーリーグ入りした選手は何人かいるが、ドラフト上位指名確実の選手が日本球界入りを拒否したのは初めてのこと、前代未聞の大事件となった。
結果として、12球団は指名を回避。田澤は3年総額400万ドルでレッドソックスと契約を結びメジャー挑戦を実現させたものの、これをきっかけに日本プロ野球入りを拒否し海外挑戦した選手は、退団後も一定期間日本の球団への入団を禁ずる制度、通称田澤ルールができるなどシコリを残す結果となった。
『Boston Globe』紙では2013年のWBCに田澤が選ばれなかったこと、「日本のプロ野球を経験していない田澤をWBCに選ぶことはない、これは彼が選んだ道だ」という『The Japan Times 』紙に載せられた2017年WBCに対する王貞治氏のコメントをあげている。・・
余裕がないので感想だけだが、「田澤ルール」や王氏のコメントには不正義を感じる。
田澤の行動には法的にも道義的にも一切不正はない。不正がない人に「罰」(少なくとも社会的に罰とうけとられかねないもの)を与えるのは不正だ。
日本プロ野球にはムラ社会の観念が残存している。田澤は「WBCに選ばれない道」など選んでいない。その道を作ったのは日本プロ野球だ。
フェアーでないビジネスは支持を受けないと思う。
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by omg05
| 2015-04-27 12:22
| memo
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